RPGツクール用キャラチップの作り方(2/5) 【超基本】ドット絵の描き方
まずは、ドット絵を1から描く方法です。記事タイトルは「RPGツクール用キャラチップの作り方」としましたが、今回の記事はRPGツクールに限らず、ドット絵の描き方を学びたい人なら誰にでもオススメできる内容になっています。
といっても、人間キャラなど、いきなり複雑なドット絵を描くのは大変なので、わりと描きやすいモデルとしてプリキュアの妖精をキャラチップ化してみることにしました。
ドキドキ!プリキュアに登場する妖精ラケルのドットを打っていきます。
朝日放送テレビ|ドキドキ!プリキュア|キャラクター|プリキュア
① まずはシルエットを描きます。いきなり細部を描くのではなく、まずはシルエットを描いて全体のバランスを確認しましょう。この例では水色で妖精のシルエットを描いています。
ただし、シルエットだけだとパーツの重なった部分の形状を把握するのが難しくなるので、そういう場合はパーツの境目に補助線を入れます。この例では妖精の耳と頭の境目などに入れている黒の線が補助線です。
② シルエットができたら細部を書き込んでいきます。
③ さらに色数を増やして輪郭線、カゲ、アンチエイリアス(※)のドットなどを打っていきます。
※アンチエイリアス…ドット絵の線がカクカクして見えるのを抑えるためにドットを追加する処理
④ 左上が光源である想定で、ハイライトを入れました。③と④の違いが分かりますか?
違いが分かりやすいように拡大しました。ハイライトを入れることで立体感が増しているのが分かるかと思います。
⑤ 仕上げです。輪郭と目の色を濃くしました。なぜこのような色調整をしたかというと、④をツクールでキャラチップとして使用して表示してみると次のような問題点が明らかになったためです。
・輪郭線が薄すぎて周囲とキャラとの境目がぼんやりして分かりにくい
・目がどこか、少し分かりにくい(気がする)
ツクール上で④、⑤を表示したところ
どれだけ画像単体で観たときにドット絵が綺麗に見えたとしても、キャラチップとして使用するためにはゲーム画面上で表示されたときにプレイヤーに、何のドット絵であるか伝わらなければ意味がありません。
上記の例でいうと④の方が目の色は原作に近いのですが、キャラクターの印象を決定づけるキーパーツである目を目立たせるために、あえて原作からカラーリングをずらした配色をしました。制作中は④の方がいいと思っていましたが、⑤の方がよりプレイヤーに伝わりやすいデザインであると判断して変更したのです。
このように、ドット絵制作ツールでの見え方と、ツクール上での見え方は結構異なることがあるので、最後の仕上げの際にはツクール上で使用して見え方をテストしたほうがよいでしょう。
ドット絵の描き方の基本は以上です。
次回は、ドット絵制作ツールEdgeを使ってキャラチップを作成する方法を解説します!